MERIDA(メリダ)のロードバイクとは?性能はそのままに軽量化を実現
ロードバイクは、自然の気持ちいい空気のなかを、風のように走り抜ける、その爽快感は一度味わうとやみつきになります。ロードバイクは一人でも仲間とでも、年齢性別を問わず楽しめる趣味として注目されています。
こちらでは、世界第2位の自転車メーカーであるMERIDA(メリダ)のロードバイクをご紹介します。力強い「MERIDA」のロゴデザインは、とてもインパクトがあります。低コスト高品質を維持できる秘訣や、メリダ主軸のラインナップである「SCULTURA(スクルトゥーラ)」シリーズについてご紹介します。
目次
クオリティの高いMERIDA(メリダ)のロードバイク
街乗りしやすいクロスバイク、レースやツーリング向けのロードバイク、MERIDA(メリダ)ではどちらの品揃えも豊富で、用途や価格によってベストな車体が選べます。初心者向けのラインナップも充実しており、ビギナーからプロレーサーまであらゆるライダーに愛されるブランドです。
こちらでは、MERIDA(メリダ)の歴史や、創業から守り続けているコンセプトに迫ります。また、ロードバイクをお探しの方へ、MERIDA(メリダ)4大シリーズのご紹介もいたします。あなたの理想の1台が見つかるよう、お役立ていただければ幸いです。
創業以来の使命を守り続ける

高品質な自転車の製造を行うMERIDA(メリダ)は、世界各国で多くのライダーに愛され続けています。こちらでは、MERIDA(メリダ)の歴史や長年守り続けるコンセプトなどについてご紹介していきます。
MERIDA(メリダ)の歴史
ロードバイクには、パーツ、アクセサリー、ウェアなど様々なアイテムがあり、数多くのブランドが存在しています。MERIDA(メリダ)は、年間約150万台を出荷するグローバルブランドです。創業者のアイク・ツェンは、旅行中に「台湾製の自転車は品質が悪いので、修理お断り」といった貼り紙を目にし、台湾人技術者だった彼はとてもショックを受けたところから始まります。
それから彼は「いつまでも乗れる高品質な自転車を作ろう」と決意し、1972年にMERIDA(メリダ)を創業。その後は、OEMで他ブランドの自転車生産を請け負いながら技術革新し、1988年にMERIDA(メリダ)ブランドのバイクを発売します。同時に国内展開だけでなく、グローバル、欧州各国に販売チャンネルを増やしていきました。自転車の技術革新やトレンドをいち早く取り入れるには、ヨーロッパで開発をするのがベスト、という考えのもと開発拠点もドイツに移しました。
1970年代は50名ほどの従業員数でしたが、現在では3000人以上を数えるトップブランドへと成長を遂げています。ロードレースで活躍する、バーレーンヴィクトリアスのチームバイクもMERIDA(メリダ)のバイクを使用しています。数少ないワールドチーム所属の日本人、新城幸也選手が所属していることもあり、MERIDA(メリダ)ブランドが一気に身近なものとなり、日本人の多くのライダーにも愛され続けています。
日本国内では複数のプロロードレースチームもMERIDA(メリダ)のバイクを使用しています。
合言葉は「MORE BIKE」
現在、何かの購入を検討する場合は大多数の方がインターネットやSNSで検索をすると思います。個人的にはあまり好きな言葉ではありませんが、MERIDA(メリダ)の評判を見ると、「コスパ」面を評価する声が多く見られます。
メーカーだと20万円以上するようなスペックのロードバイクが、10万円台で手に入るモデルもあり、そういった評判を目にすると私たちはどうしても、価格が安い=品質はそれなり。と思ってしまいがちですが「安かろう悪かろう」ではなく、その性能が確かなことは、世界中のプロレーサーたちが愛用している事実からも伺えるように、自転車文化の盛んな欧米やヨーロッパのほうが台湾メーカーへの懐疑的な目線は少なくなっている印象を受けます。
実際にユーロバイクなど海外のショーを見ても、台湾ブランドが大きなブースを構え、世界の人々を相手にしているところを見るといちアジア人としても誇らしいですね。
ロードバイク全体の進化を推し進めてきたメーカーの1角という認知が広まったからでしょう。さて、ではどうやって高性能なロードバイクを低コストで販売できるか?というと疑問が生まれてきます。その1つの理由は「自社工場」にあります。
欧米の数多くのブランドがOEM生産をするなか、MERIDA(メリダ)は自社で設計、開発した製品を自社工場で生産できるという強みがあります。大多数のメーカーは自社工場を持たず、生産を委託しているため、その金額差分、MERIDA(メリダ)は金額を抑えて販売できる訳です。
自社工場で培ってきた長年の技術、それが「クオリティの高いバイクを作る」というメリダ創業以来の使命を支えているのです。MERIDA(メリダ)は漢字で「美利達」と書きます。「美しく、どこへでも走っていけて、そして楽しい」という意味が込められており、「MORE BIKE=もっと遠くへ行ける、もっと走りたくなる」というコンセプトのもとに、MERIDA(メリダ)の挑戦は続きます。
4大シリーズご紹介

メーカーにもよってもラインナップ異なりますが、ロードバイクの種類は次のように大きく4つに分かれます。
- オールラウンド
- エアロロード
- ロングライド
- グラベルロード
MERIDA(メリダ)でもこの4タイプに沿った形で、シリーズを展開しています。それぞれの特徴をご紹介します。
SCULTURA(スクルトゥーラ)
オールラウンドタイプとなっており、平地でも山登りでも万能に力を発揮してくれます。メリダの主軸ラインナップで人気のシリーズです。クセの無い性能でカスタムベースとしても優秀なモデルです。詳しくは次章でご紹介します。
REACTO(リアクト)
エアロロードに分類されるモデルで、空力性能、走行性能に特化したロードバイクとなっています。自転車を漕ぐ際には、様々な抵抗力が発生し、それが負荷となります。タイヤと地面の摩擦抵抗やホイール、チェーンにも摩擦抵抗が発生し、負荷になります。その中でも、最も大きいのが速度の二乗に比例するといわれている空気抵抗です。
REACTO(リアクト)シリーズは、この空気抵抗を極限まで減らすフレーム設計が最大の魅力であり、空気抵抗を減らすことにより、体力温存もできるのでトライアスロンやタイムトライアルなどにも使用されるおすすめのモデルです。
RIDE(ライド)
ロングライド(エンデュランスロード)タイプです。乗り心地がマイルドで、比較的遠くまで楽に走ることが可能です。ヘッドチューブが長めに設定されているモデルが多く、ロードバイク特有の前傾姿勢が緩やかになり、安定感も抜群です。
価格もお手頃で、1台目のロードバイクとしてはぴったりのモデルです。一般的なエントリーロードバイクでは、フロントフォークの下半分はカーボン、上半分(コラム部分)はアルミを使用しているブランドが多いなか、MERIDA(メリダ)のRIDE(ライド)はコラム部分までカーボンを採用した、フルカーボンフォークを採用しており、地面からの振動吸収性はもちろん軽量化の一助になっています。
休日のロングライド、ツーリングから、通勤通学といったデイリーユースまで多岐に渡り活躍してくれることから、幅広い支持を得ています。
SILEX(サイレックス)
新ジャンルであるグラベルロードと呼ばれるカテゴリーに分類されるバイクです。ロードバイクとしてオンロードを走ることができるのはもちろん、砂利道のようなオフロードを走るのにも十分な性能を持っています。まず、特徴として挙げられるのがディスクブレーキです。MERIDAは、ディスクブレーキの採用には慎重なほうで、ディスクブレーキ仕様となっているのは全体の3割程度です。しかしSILEX(サイレックス)では、4種類ともディスクブレーキを採用しています。未舗装路を走るために必要であるためです。
次に特徴的なのがタイヤです。ロードバイクとしての軽快さかつ、オフロードを走ることを考慮し、バランスの優れた35c(35㎜)のタイヤを採用しています。最後にフレームです。アルミとカーボンの2種類の素材があります。形状(ジオメトリー)は、主にオフロードでも安定した走りができるよう設計されています。トップチューブを長くしながらも、ヘッドやシートの角度を寝かせ気味にしています。こうしてハンドルとサドルの距離を少しでも近づけ、上体が起きて姿勢が楽になることで安定した走りやハンドリングを可能としています。
高性能で軽量なSCULTURA(スクルトゥーラ)シリーズ
「SCULTURA(スクルトゥーラ)」「REACTO(リアクト)」「RIDE(ライド)」「SILEX(サイレックス)」の4大シリーズのなかで、特に人気のSCULTURA(スクルトゥーラ)についてご紹介します。どこでも万能に活躍できる、オールラウンドタイプのロードバイクです。他のシリーズと比べ、どのような特徴があるのでしょうか。
豊富なラインナップから、こちらでは「SCULTURA(スクルトゥーラ)4000」と「SCULTURA(スクルトゥーラ)400」に絞り、その魅力をご紹介します。ハイセンスな車体にMERIDA(メリダ)のこだわりを感じる、珠玉のシリーズです。
概要

バランスとれたロードバイクをお探しなら、SCULTURA(スクルトゥーラ)がおすすめです。
世界を魅了する
SCULTURA(スクルトゥーラ)「天才的なデザインと機能」(Gran Fondo誌)、「ディスクブレーキロードバイクの最高のサンプル」(Road CC誌)、「フレームとホイールの剛性により驚くほどの加速と登坂での軽さを併せ持つ」(Cycling Plus誌)といったように、世界からも高い評価を受けています。組み合わされるコンポーネント、パーツにより幅広い価格帯の完成車があり、プロが愛用するハイエンドモデルからエントリー(初心者)向けモデルまで充実しているのも人気の理由です。
豊富なラインナップを見ると、「デザインセンスがよい」「フレームがシンプ」という声が多いのも納得できます。スペックはもちろん、ルックスや、美しさもロードバイクを選ぶ上で重要なポイントです。SCULTURA(スクルトゥーラ)はイタリア語で「彫刻」を意味するように、彫刻のように美しいデザインが魅力です。車体に輝く「MERIDA」のロゴと共に、ライディングを盛り上げてくれることでしょう。
軽量化でより快適に
ロードバイクのフレームは、重量はもちろん乗り心地やフィーリングを左右する重要なパーツです。SCULTURA(スクルトゥーラ)は、フレームのグレードを3つの段階に分けて展開していました。最軽量な「CF5」、軽量性と剛性を兼ね備えたプロ仕様の「CF4」、エントリー向けの「CF2」です。2018年のモデルチェンジの際、CF4がカーボンレイアップの最適化により、50gの軽量化を果たしました。CF5とCF4の間にあった重量差がほぼ埋まる形となり、CF5は廃止、CF4が名実ともにフラッグシップモデルとなりました。
従来モデルの美点もそのまま引き継いでおり、その一つが「NACA FASTBACK」です。メリダ独自の製法で、剛性と空力性能の両立を実現しました。高性能で軽量なスクルSCULTURA(スクルトゥーラ)シリーズは、プロアマ問わず現在も多くのユーザーに愛され続けています。
【メリダ】気になるラインナップ
気になるラインナップを見てみましょう。
SCULTURA(スクルトゥーラ)4000
【スペック】
- フレーム:SCULTURA CF2 disc
- フォーク:SCULTURA CF2 disc FULL CARBON
- ギヤクランク:FSA Gossamer 50-34
- F.ディレーラ:Shimano R7000 105 DF
- R.ディレーラ:Shimano R7000 105 GS
- シフター:Shimano R7000 105
- ブレーキセット:Shimano BR-R7070 disc
- タイヤ:Maxxis Pursuer 700x25C fold
- 重量:8.6㎏
【特徴】
Shimano製油圧ディスクブレーキとCF2カーボンフレームを搭載したモデルです。SCULTURA(スクルトゥーラ)のディスクブレーキは油圧式で、ワイヤーではなくオイルの力で作動します。オフロードではオンロードよりも速い時期からディスクブレーキが採用されてきましたが、軽い力でブレーキがかかるため、疲労が溜まった際や坂道でも簡単にブレーキをかけることができます。また、ディスクローター(金属の円盤部)はホイールの中心に取り付けられており、巻き上げた水や泥が付着しづらい為に制動の立ち上がりが速く、路面が濡れていても予想のとおりにブレーキ操作ができる利点もあり、ロードバイクでも主流になりつつあります。
ディスクブレーキモデルはリムブレーキモデルと比較して、重量物(ブレーキシステム全体)がフレーム下部、前後のホイールを繋いだライン上に集まる為に低重心化し安定感が増します。スクルトゥーラは現行モデル以前も重心が低く接地感のある乗り味に定評のあるモデルでしたが、それを更に推し進めた安定性を獲得したように思います。金額的にも、一般的に高額なカーボンフレーム車のなかではお手頃価格というのも人気の理由です。前述したように自社生産による恩恵ですね。
SCULTURA(スクルトゥーラ)400
【スペック】
- フレーム:SCULTURA lite disc
- フォーク:SCULTURA CF2 disc FULL CARBON
- ギヤクランク:Shimano RS510 50-34
- F.ディレーラ:Shimano 105 DF
- R.ディレーラ:Shimano 105 GS
- シフター:Shimano 105
- ブレーキセット:Shimano 105 BR-R7070 disc
- タイヤ:Maxxis Pursuer 700x25C fold
- 重量:9.0㎏
【特徴】
スクルトゥーラの型番は、4桁→カーボンモデル、3桁→アルミモデルになっています。スクルトゥーラ400もアルミフレームのモデルです。初期費用を抑えつつ、本格的に走りたいという方におすすめです。上位モデルのスクルトゥーラ700と同じフレームを採用しており、軽さ、乗り心地、扱いやすさに定評があります。
アルミフレームはカーボンより衝撃が伝わりやすく、疲れやすいとされてきましたが、スクルトゥーラ400のフレームは、3つの異なる厚みを持たせる「トリプルバテッド加工」を採用しており、フレームの厚みを必要に応じて3段階の厚さに調整しています。力のかからず、薄くしなやかな方が快適性が向上する部分は薄く、力がかかり、しっかり厚みがある方が推進力に変わる部分は厚みをもたせる事でバランスを取るアルミの加工技術です。
また、不要な厚みが無い為に全体的には軽量化されます。アルミのデメリットを技術力でカバーしたことにより、バランスのよい剛性と軽さで「乗りやすい」「疲れにくい」を実現し、アルミフレームのイメージを刷新しました。
やや太めのタイヤにも対応するワイドなクリアランスで、タイヤの選択により更に快適性を上げることも可能ですし、フラットダートへの挑戦まで視野に入ってくるマルチなモデルです。
メリダでプロ気分を味わおう!スクルトゥーラにはロードバイクの魅力が満載!
メリダのロードバイクで主軸ラインナップであるスクルトゥーラには、メリダの技術力、こだわりが詰まっており、あなたも「MORE BIKE」を体感できることでしょう。
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