【FUJI(フジ)のロードバイク・クロスバイク】日本由来のアメリカの老舗ブランド
FUJI(フジ)は、今や世界的な地位を確立する自転車ブランドとなっており、日本の自転車メーカーによりその歴史はスタートしました。当初はイギリス製自転車の輸入販売をしていたメーカーでしたが、FUJI(フジ)のロードバイクやクロスバイクは海外進出を果たし、世界的にメジャーな自転車ブランドになりました。
こちらではFUJI(フジ)ブランドの軌跡をたどり、世界に評価されるに至った歴史やその理由などをご紹介していきます。また、FUJI(フジ)の人気グラベルロードバイク「JARI」の特徴やラインナップについてもご紹介します。メリダやFUJI(フジ)のロードバイクをお探しの方はぜひご参考にしてください。
目次
老舗のバイクブランド「FUJI(フジ)」
FUJI(フジ)は、1928年に日本で創業した老舗の自転車ブランドです。現在では個性的でおしゃれで一目でFUJI(フジ)とわかるパーツ選定・デザインのクロスバイクが特に人気です。それに加え、海外資本になってからはロードバイクやグラベルバイクにも力を入れており、世界のレースシーンでの実力が評価されています。
では、日本のメーカーがどのような歴史を経て、世界に認められるまで成長を遂げたのでしょうか。こちらでは創業からのFUJI(フジ)の軌跡をたどり、ロードバイクやクロスバイクなど、FUJI(フジ)が作るバイクの特徴についてご紹介します。
1928年創業ブランドの軌跡

FUJI(フジ)は、1899年に東京で創業した「日米商店」が起源です。当初はアメリカ製の電灯などを輸入販売していましたが、1906年にイギリス製の自転車ブランド「ラーヂ」の輸入販売を開始しました。1928年には商標を「富士」に改称し、FUJI(フジ)の歴史がスタートしました。
1930年代には、実用車の代表モデル「覇王号」がアジア各国で人気となります。レースバイクの開発にも力を注ぎ、富士のバイクを使用した競技者が国内外のレースで好成績を収めました。1950年代に製造された「富士フラッシャーズシリーズ」もヒット商品の一つです。フラッシャーとは方向指示器を指します。前後に付けられたフラッシャーやダブルヘッドライト、シフトレバーのような変速機が子ども心をつかみました。
1970年代には、本格的に海外へと進出します。1980年にアメリカで発刊された「コンシューマー・リポート」の自転車テストでは、ロードモデル「S12S」が第1位を獲得しており、FUJI(フジ)バイクの実力の高さが証明されました。1980年代には、アメリカで人気があったマウンテンバイクも数多くリリースし、自転車業界を牽引しました。
現在は、アメリカの「アドバンス・スポーツ」の傘下にあります。日本ではカラフルでスタイリッシュなクロスバイクメーカーとしての認知度が高いですが、競技用ロードバイクやグラベルバイクにも注力しています。2004年にドイツ人ライダーJudith Arndt(ユーディト・アルント)がFUJI(フジ)初のフルカーボンバイクでワールドチャンピオンになったのを皮切りに、世界のレースシーンでFUJI(フジ)のロードバイクが実績を積み重ねています。FUJI(フジ)ブランドは、軽量のレース向けロードバイクから、おしゃれに街乗りできるクロスバイクまで、幅広いラインナップが魅力です。
どんなバイクが作られている?

FUJI(フジ)のバイクは、大きく分けて「RACING」と「LIFE STYLE」の2種類に分かれます。「RACING」は走行性能にフォーカスを当てたラインナップで、市街地から離れ長距離を走ったり、自然の中へ入って行くなど本格的なサイクリングを楽しめます。「LIFE STYLE」は街に溶け込み、日常の移動に彩を与えてくれるといったイメージです。「LIFE STYLE」のラインナップにあるモデルはカラー展開も多彩で個人の好みを反映させやすいのもよいですね。
RACINGはさらに、「ROAD」と「ADVENTURE」に分類されています。ROADは軽量オールラウンダーモデル「SL」やエアロロード「TRANSONIC」現代版スチールロード「FOREAL」の3モデルがラインナップされています。ADVENTUREはグラベルロードバイクのカテゴリーとなります。グラベルロードバイクとは、一般的なロードバイクよりも太めのタイヤを装着でき、設計もオフロード寄りにした、未舗装路と舗装路の両方に対応できる長距離走行用のロードバイクを指します。
グラベルロードは近年、北米を中心に流行していますが、国内でもじわじわとユーザー数を増やしていっています。ツーリングとの相性もよいのが日本の風土と自転車文化に馴染みやすかったのではないでしょうか。人気の「JARI」は、ADVENTUREに属し、カーボン仕様1モデル、アルミ仕様3モデルをラインナップ。
LIFE STYLEは、「STREET ROAD」「SINGLE SPEED」「STREET CROSSOVER」「VINTAGE STYLE」などに分類されます。ラインナップの多くがクロスバイクやシングルスピードバイクとなっており、どれもスタイリッシュな形状やカラーリングが魅力です。機能性はもちろん、既にカスタムされたかのようなパーツ選定やデザイン性も人気の一つとなり、普段使いのストリートスタイルによく合います。
STREET ROADは、「BALLAD Ω(バラッドオメガ)」と「NAOMI(ナオミ)」の2モデルがあります。ロードバイクとしてロングライドに対応し、軽快な走行感を持つ本格的なロードレーサーながら、タウンユースにも映えるおしゃれなルックスを備えています。
SINGLE SPEEDは、「FEATHER(フェザー)」「DECLARATION(デクラレーション)」「TRACK ARCV(トラックアーカイブ)」の3モデルです。シングルスピードとは、変速機のない自転車を指し、前後の変速機がない分シンプルな構造で故障しにくく、多段変速機付きのバイクに比べるとメンテナンスも簡単です。多段変速機付きバイクよりも軽く、価格も大変リーズナブルなため、シングルスピードを日々の足として使用するという新たなカルチャーを根付かせ、日本でのシングルスピードバイクカルチャーの黎明期よりシーンを支えてきたパイオニア的存在です。
STREET CROSSOVERは、「RAIZ(ライズ)」「FEATHER CX FLAT(フェザーシーエックスフラット)」「TALAWAH(タラワ)」など3モデルがあります。FEATHER CX FLAT(フェザーシーエックスフラット)とTALAWAH(タラワ)には、細身のクロモリフレームが使用されており、シャープなシルエットが街の風景に馴染み、しなやかな乗り心地が魅力です。独特のカラーリングも人気があります。「RAIZ(ライズ)」「TALAWAH(タラワ)」等は一般的なクロスバイクよりも更に安定性を重視した設計で初めてのスポーツバイクにもオススメです。
VINTAGE STYLEは、「BALLAD(バラッド)」「BALLAD R(バラッドアール)」「STROLL(ストロール)」の3モデルがあります。トップチューブが地面と平行になるように作られたクラシカルな雰囲気のホリゾンタルフレームを採用しています。今では少数派のホリゾンタルフレームですが、クラシカルな美しさは依然として人気があります。
FUJI(フジ)が誇る人気シリーズJARIとは
JARIはFUJI(フジ)のバイクラインナップのなかで、RACEのADVENTUREに属します。JARI=砂利というネーミングからもタフで強固なボディが想像できますが、実際の強度や走行性はどうなのでしょうか。こちらでは、数あるFUJI(フジ)のバイクのなかからグラベルロードバイクのJARIシリーズを取り上げ、特徴や魅力を解説します。JARIシリーズ注目のラインナップもご紹介するので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
強度と柔軟性を兼ね備えたハイスペックモデル

JARIというネーミングは、日本語の砂利が由来です。その名のとおり砂利道のダートをはじめ、グラベルロードやトレイルなどの過酷なシーンにも対応できる装備が備えられています。
フレーム素材は各グレードで異なり、それぞれ軽量性や柔軟性、質感、価格も違うので好みや用途に応じて選択可能です。トップチューブに、肩の負担を軽減するためのシリコン製ショルダーパッドが付属しています。バイクを担いで移動することを前提とした、アドベンチャータイプのロードバイクならではの配慮です。
ダウンチューブやシートチューブには、5つのボトルケージを装着できます。また、トップチューブ上面にあるマウントや、前後にキャリアを取り付けられるマウントなど、ロングツーリングに適した積載性能を有しています。
薄いチェーンステーと、的確な曲げ加工が施されたシートステーにより広いクリアランスが確保できるため、最大で700×45mmまたは650×47mmのタイヤを装着可能です。悪路のトレイルではワイドブロックタイヤを履き、舗装路ではロードタイヤを履くなど切り替えることで、あらゆるシーンにあわせて快適に使用できます。
また、ハンドルにはシリーズ特製のOVALアドベンチャーバーが搭載されています。未舗装路でのバイクコントロールがしやすいドロップになっているのが特徴です。フレームは強度の高さと振動吸収性の高さを加味し、適所に合う素材を選択してミックスさせた構造になっています。速いスピードにおいての速度キープがしやすく、直進安定性が高いという特徴もポイントです。
このように、JARIはアグレッシブな走行に対応できる優れた強度と柔軟なコントロール性、ロングツーリングに適した積載性を備えたハイスペックモデルです。
注目のラインナップは?

FUJI(フジ)のJARIシリーズには「JARI CARBON 1.1」「JARI 1.3」「JARI 1.5」「JARI 1.7」の4モデルがラインナップされています。
・JARI CARBON 1.1
フレーム素材にFUJI(フジ)の最上位カーボンモデルに使用されているウルトラハイモジュラスC15カーボンを採用した2020年度発売のハイエンドモデルです。超圧縮技術により10%前後の剛性アップ、軽量化を実現しているのが特徴です。コンポーネントはシマノ・アルテグラ、2X11速の油圧ディスクブレーキを装備しています。トップチューブの「BENTO BOX」は、フレームに馴染むデザインが大変おしゃれです。別次元の乗り心地が楽しめるカーボン製ロードバイクとなっています。アルミ製の「JARI 1.1」もあります。
・JARI 1.3
フロントシングルのアルミ製ロードバイクです。2021年モデルではSRAM APEX 1×11速の油圧ディスクブレーキが採用され、ワイドタイヤを履いています。フロントシングルということで、ラインナップの中でも特にオフロード走行を意識したモデルとなっています。また、チェーンステーが左右非対称になっているのが特徴です。このアシンメトリー構造で、負荷が異なるドライブ側とノンドライブ側の剛性バランスを調節しています。機能の為のデザインではありますが、外観上のよいアクセントともなっていて人目を引きますね。
・JARI 1.5
ミドルグレードのアルミ製ロードバイクです。2021年モデルはコンポーネントにシマノ・ティアグラ、2×10速の油圧ディスクブレーキを装備しています。JARIのアルミシリーズに使われている「A6-SL」フレームは、一般的なスポーツバイク用アルミ素材よりも35%も強度が高く、耐久性を重視した素材です。
専用のOVAL製アドベンチャーバーは25度のフレアにより肘・手首の自由度が高く、悪路でもコントロールしやすいのがメリットとして挙げられ、舗装路でも安定感のある走りが得られます。
・JARI 1.7
コンポーネントにシマノ・ソラ、Tektro機械式ディスクブレーキを装備したアルミ製ロードバイクです。JARIシリーズでは最も手頃な価格ながら、十分な積載性を備えています。
エントリーモデルとして、グラベルロードバイク初心者におすすめです。舗装・未舗装を問わず軽快な走りが堪能できます。カスタムベースとしても楽しめるバイクです。
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メリダやFUJIのロードバイクやクロスバイクをお探しなら
日本発祥のFUJI(フジ)は、国際的に評価されている自転車ブランドです。人気のグラベルロードバイクであるJARIの優れた走行性や剛性、積載性はダートやロングトレイルに対応できることに加え、舗装路でも快適な乗り心地です。
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