cycling parts
フレームサイズの基礎知識
・フレームサイズとは?
フレームサイズとは自転車の大きさのことです。
ロードバイクやスポーツサイクル全般含め、フレームサイズを「乗る人の体格」に合わせる事で気持ちよく走れます。反対に、フレームサイズが合ってないと本来持っている自転車の性能を引き出すことができません。
自転車ライフを楽しむには適切なフレームサイズを選ぶことが大切です。
フレームサイズの目安
フレームサイズは一般的に「シートチューブ」(サドルとボトムブラケットを繋ぐパイプ)の長さで表記されます。
この数値がサイズ選びの目安になります。
その他にはトップチューブ(サドルとハンドル・フォークを繋ぐパイプ)の長さでも目安にすることができます。
※下の表は、あくまで目安です。メーカーや同じメーカーでも車体によって適応身長は変わってきますので、詳しくはお問い合わせください。記載している数値はすべてホリゾンタルフレーム(トップチューブが地面と平行になっているフレーム)の場合です。
【ロードバイクの一般的な目安サイズ】
| 適正身長 | シートチューブ長さ [C-T] |
トップチューブ長さ [C-C] |
|---|---|---|
| 150cm~165cm | 480mm | 480mm~505mm |
| 155cm~170cm | 500mm | 500mm~525mm |
| 160cm~175cm | 520mm | 520mm~545mm |
| 165cm~180cm | 540mm | 540mm~565mm |
| 175cm~190cm | 560mm | 560mm~585mm |
| 180cm~195cm | 580mm | 580mm~605mm |
| 185cm~200cm | 600mm | 600mm~625mm |
・シートチューブ長さ:C-T(Center-Top)
ボトムブラケットの中心(Center)からシートチューブの天辺(Top)までの長さを表します。
一般的にフレームサイズといえばこのシートチューブをC-Tで測った長さのことを表すことが多いです。
・トップチューブ長さ:C-C(Center-Center)
ヘッドチューブとトップチューブとの接合点の中心(Center)から、シートチューブとトップチューブとの接合点の中心(Center)までの長さを表します。
シートチューブ長さ[C-C]とトップチューブ長さの差は大体0mm~25mm程度に設計されることが多いです。
ホリゾンタル換算トップチューブ長による目安
・ホリゾンタル換算トップチューブ長とは
ロードバイクのフレームには大きく分けて2種類あります。
「ホリゾンタルフレーム」は、自転車のトップチューブが地面に対しておよそ平行に伸びているフレームです。
特徴として、フレームの三角形が大きく取れる分、しなやかで疲れにくい乗り味となります。
「スローピングフレーム」は、トップチューブがサドル側に行くほど斜めに下っていて、現在主流となっているフレームです。
特徴は主に「フレームの低重心化が図れる」「フレームの三角形を小さくした分、簡単に強度アップできる」「パイプ一辺の長さが短いため、軽量」などメリットが多くあります。
そこでフレームを選ぶとき「ホリゾンタル換算トップチューブ長」が重要となります。
ホリゾンタル換算とは、トップチューブが地面に対して水平に伸びた場合のことを指します。
このホリゾンタル換算トップチューブ長が同じなら、スローピングフレーム/ホリゾンタルフレームのどちらの自転車にまたがった時にも同じ姿勢で乗ることがきます。
・計算方法
ロードレーサーのトップチューブ長
(A+B)÷2+100-ステム長=ホリゾン換算トップチューブ長
A:鎖骨外側から、手のひらのハンドルを握る部分までの距離
B:左右の鎖骨の付け根と股下までの距離
※あくまで目安です。用途により異なり、前傾姿勢で乗ることを前提にしたサイズ計算です。
各メーカーのカタログやWEBサイトなどで「ジオメトリー表」(詳細なフレームサイズが表となっているもの)の記載がありましたら、そちらをご参考ください。
※下の表はあくまで目安です。
| 身長 | トップチューブ長さ [ホリゾンタル換算] |
|---|---|
| 165cm前後 | 515mm-525mm |
| 170-175cm | 530mm-540mm |
| 175-180cm | 540mm-560mm |
その他の目安
・股下寸法による目安
股下寸法に対するフレームサイズ(シートチューブ[C-T])の目安を決める方法もあります。
自転車での股下寸法とは、素足の状態で足を15cmぐらい開いて股から床までの距離のことを言います。
※下の表はあくまで目安です。
| 股下寸法 | シートチューブ[C-T] |
|---|---|
| 725mm~775mm | 480mm |
| 775mm~825mm | 510mm |
| 825mm~875mm | 540mm |
| 875mm~925mm | 570mm |
・実際に乗ってみる
トップチューブの真ん中あたりにまたがり、トップチューブと股の隙間が大体1~3cm程度あると適切と言われています。
無理ないポジションはより楽しいライディングを約束してくれます。