4アーム化とシフトケーブルの内装化を実現したシマノ SORA R3000
新型SORA「R3000」グループセットの最大の変更点は、入門グレードながらレースバイクのような雰囲気となったこと。DURA-ACE、ULTEGRA、105、TIAGRAと受け継がれてきた4アーム化の流れが、ついにSORAまで到達。コンポーネントのアイキャッチともなるクランクが、兄貴分のコンポーネントと遜色のないルックスとなっている。
そして、デュアルコントロールレバーのシフトケーブルが内装可能となったことも見逃せない。シフターから飛び出したケーブルルーティングではなく、ハンドル周りをスッキリ見せることができるようになったのは朗報だ。加えて、クランク、シフター、ブレーキ、ディレイラーが、上位グレードのコンポーネントと同様のブラック/グレーのグロス仕上げとされていることもポイントだ。これらによってSORAが搭載された完成車は印象が一気に変わるだろう。
このようにルックスがガラリと変わったSORA「R3000」だが、ギアの段数は9スピードと変わりない。ただ11-34Tというワイドレンジのカセットスプロケットが用意されているため、旧SORAよりもヒルクライムへ対応しやすくなっている。クランクセットは50-34Tというダブル(FC-R3000)と50-39-30Tというトリプル(FC-R3030)の2種類。
フラットバーバイク用のコンポーネントとして、5アームのフロントダブルのクランクセット「FC-R3000-CG」とトリプルの「FC-R3030-CG」もラインアップ。ラピッドファイヤープラスのシフター「ST-R3000/30」とOptislickケーブルに対応するブレーキレバー「BL-R3000」も登場している。
そして、SORAグレードのディスクブレーキも新たにラインアップに加わった。キャリパー「BR-RS305」はシマノが提唱するフラットマウント規格を採用したメカニカル仕様。組み合わせるローターはスチール、ステンレススチールの2種類が用意されている。加えて、AX720という12mmのEスルー対応ハブを組み込んだWH-RX31ホイールセットも登場している。 |